検査・治療
検査・治療について
当院では、診断をつけるための検査、必要な場合に行う治療法として以下のことを行っています。
検査
アレルギー検査
アレルゲン(抗原)が何かを特定する検査のことで、アレルギー症状が出ているが、はっきり原因がわからないという場合に行われる検査です。当院では、血液検査でのアレルギー検査を行っております。
血液中に含まれる総IgE値と特定の抗原に対する特異的IgEを測定することで、アレルゲンが何かを特定する検査です。アレルゲンは39項目検査可能です。
ダーモスコピー検査
10倍の拡大鏡を用いて、皮膚を検査します。この拡大鏡を用いることで、角層だけでなく表皮下層~真皮までの状態も観察することができます。血管分布の観察も可能です。色素性の病変を鑑別するのに使われることが多く、ほくろか悪性黒色腫かを判別するときなどに使われます。
真菌検査
白癬やカンジタ、癜風など皮膚に感染する真菌症の診断をつけるために行う検査です。検査方法としては症状が疑われる部位の皮膚にある鱗屑や水疱などを採取し、それをジメチルスルドキサイド(DMSO)添加KOH溶液で溶解し、顕微鏡で拡大して観察することで、発症の有無を確認します。
皮膚生検
病変の一部を採取し、それを顕微鏡で病理組織学的に観察・診断する検査です。問診や視診だけでは判断がつきにくい場合に行われます。手順としては、まず採取する部位を選択し、局所麻酔をしてから、病変部の一部を切除(トレパンなどを使用)し、縫合します。その後は、標本を作製して顕微鏡で観察することで、病変の原因(悪性腫瘍か、自己免疫性のものであるか、感染性のものかなど)を突き止めます。
治療
液体窒素療法
イボの治療でよく用いられる液体窒素を用いた冷凍凝固療法です。棒の先端にある綿球に液体窒素を含ませ、それをイボに当てることで、細胞を凍結させます。麻酔をするわけではないので、治療時は痛みが伴います。数秒ずつ、連続で何度か施行します。
マイナス196.8℃の低温源によって、やけど状態になった患部は、やがてかさぶたを形成して除去されます。1回の治療で除去されることは、余程小さいイボでない限り困難であり、イボが消退するまで数回以上通院する必要があります。保険診療で治療が行える治療間隔は週1回と決まっています。
エキシマライト療法
エキシマライト(波長308nmのUVBを照射)とは、紫外線を皮膚に照射する光線療法のひとつで、乾癬、掌蹠膿疱症、尋常性白斑、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症などの皮膚疾患の治療でよく用いられます。
同治療法はナローバンドUVBなどと比べても輝度が高く、治療したい部位にピンポイントで照射でき、また照射時間も短くて済む(1ショットで数秒~数十秒)ことから、患者様の負担が少ないのも利点です。紫外線の有害部分については、フィルターでカットされています。
上記適応疾患の方で、従来の治療で改善が乏しい場合は、是非ご相談ください。